騒音のない世界 BLOG

コンピュータと、音楽と。

どうやって曲を作ってるか

Twitterで「どうやって曲つくってるか」っていう質問を頂きました。以前もメールなどで同じ質問を頂いたので、どんな感じで作ってるかを書いてみようと思います。

機材やソフトなどの技術面の話と、作曲するプロセスの話に分けて書きます。

機材とソフト

使っている主な機材とソフトを紹介します。ここでは作曲ソフトの使い方や録音技術などの話は割愛します。

機材

機材ですが、現状はギターとコーラスの声のみ録音しており、それ以外の音は打ち込みかオーディオ素材です。「新生活」ぐらいまではベースも録音してましたが、ノイズが結構のって処理が大変なのと、良いベース音源(後述します)を手に入れたので最近は打ち込みで作っています。

ギター

ギターはGodinというメーカーのストラトっぽいやつ使ってます。見た目と持った感じが好きで買ったやつです。Godinはカナダのメーカーで、もともとガットギターで有名らしいですね。

http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/212322/

オーディオIF

ギターの音をPCに入れるためのオーディオIFはRolandのOctaCaptureを使っています。ドラム録音とかもしようとおもってチャンネル多いやつ買ったんですが現状1chでもいいぐらいなのでかなり持て余してます。

http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/157827/

ヘッドホン

モニターヘッドホンはいくつかありますがSONYのMDR-V6をメインで使っています。これで調整して書き出したあとでiPhoneのスピーカーとか付属のイヤホンみたいな粗悪な環境で聴いて破綻してないかどうかとかチェックしたりします。

http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/107781/

[2022年2月追記]
MDR-V6は販売終了したみたいです。

[2022年6月追記]
V6が壊れたので同じSONYのMDR-M1STに買い替えました。

マイク

マイクはあまり使わないのでベリンガーの安いやつ使ってます。メインボーカルに使うにはちょっと心もとないですがコーラス重ねるぐらいならいいかなと思ってます。とはいえもうちょっといいやつ欲しいなという気もしています。

http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/19370/

[2021年9月追記]
ボーカル用にRODEのNT1-Aも使っています。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/144847/

MIDIキーボード

Komplete Kontrol A61を使っています。Kompleteとの連携が強く、プリセットのブラウズや音作りがやりやすく便利です。 ピアノの練習にも使っています。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/256101/

ソフト

よく使ってるやつだけ紹介します。

作曲ソフト

作曲ソフトはLogicを使っています。あまり理由はないですがmacを使っているのと、AppleLoopsというオーディオ素材が付属していて便利なので。

ドラム音源

ドラム音源はAddictiveDrumsというのを使っています。いまは2がでてますね。お金出せばもっとリアルな音源もありますが、コスパ良くて動作も重くないので気に入ってます。

Addictive Drums 2 - XLN Audio

[2020年2月追記]
2019年の6月からAddictive Drums2に乗り換えてます。Macを買い換えたら動かなくなった ため。。

ベース音源

前述したベース音源はMODO BASSを使ってます。良い音です。

MODO BASS 2

ギターアンプシミュレータ

ギターアンプシミュレータはWavesのGTR3を使ってます。

Guitar Plugins - GTR3 | Plugins | Waves

音色はClean, Warm,Edgy, Creamあたりの歪みが少ないやつをよく使ってます。

[2020年2月追記]
2019年9月からAmplitube使ってます。いろんなアンプ使ってますがOrangeが多め。

その他

EQ、リバーブ、ディレイなどなどその他のエフェクトはLogic組み込みのやつを使うことが多いです。コンプとかリミッターだけはWavesのやつ使います。

[2020年2月追記]
2020年からはOzone9を購入してミックスとマスタリングに使ってます。自動でそこそこいい感じになるので楽。

作曲プロセス

プロセスって言うほどカッチリしたものでもないんですが、だいたいどんな感じで作ってるかとか、どんなことを考えながら作っているかという話です。

構成

まずどこから手つけるかなんですが、適当にギター弾いたりそのへん歩いたりしてるときに思いついたフレーズをボイスレコーダーに片っ端から入れてます。ボイスレコーダーにはエレキギターの生音とか、口笛とかで入れてます。あとから思い出せれば良いので。それから「これ」っていうフレーズができたらそれを中心にして他のフレーズとつなげたり、コードをつなげていったりして、全体の構成を決めていきます。

どんな感じでフレーズを思いつくかはなんとも言えないんですが、ギターを適当に弾いてるときや歩いてるときにふと浮かぶことが多いです。タイトルやイメージを先に思いついて、しっくり来るコード進行やフレーズを模索していくこともあります。

最近は浮かんできたイメージの真ん中に主人公がいるかどうかを大事にしてます。主人公がイメージできるということはそこにストーリーがあるということのような感じがしていて、タイトルを見て、曲を聴いたら物語が想像されて心動かされるようなものになるように試行錯誤しています。

なんとなくキレイな風景が浮かぶような曲はよく思いつくんですが、なんとなくキレイなんだけど深みがないような感じがしていて、動きや展開が欲しいなって思います。

録音・打ち込み

大体決まったら音源の作成に手つけていきます。とりあえずドラムの打ち込みから始めることが多いです。その後ベースを入れるか、ギターを録るかしていきます。ディテールはこの時点では決まっていないので録りながら決めていきます。

ドラムとか鍵盤の打ち込みはリアルにしたいのでダイナミクスをしっかりつける感じが多くて、ベースはダイナミクスをあまりつけずにいい感じの休符をつけていくのを意識することが多いです(曲にもよるとは思います)。

ミキシング・マスタリング

各トラックを音量調整して、EQかけたりリバーブかけたりリミッターかけたりしていい感じにして書き出していきます。書き出してから気になって何度も調整したりもします。

おわりに

どんな感じで曲を作っているか書いてみました。書いてみて思ったんですが、結局作曲っていうプロセス自体は自分の内側にあるグッとくるイメージを具体化していく作業とでもいうのか、感覚的で直感的なものなのかなあと思っていて、文章に落とすのは難しいところがあります。でも最近は段々と絵を描くように作れるようになってきて面白いです。常に新しいものを模索して、期待を超え続けていきたいですね。