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Macでe-tax使って確定申告するまで 2020

Macでe-taxを使って確定申告したので、申請にたどり着くまでの事前準備などの大枠をまとめます。

  • 細かい手続きに関しては公式のリンクを貼ります。
  • 申告書の内容に関してはケースバイケースと思いますので扱いません。
  • 2020年2月に申告した際の情報です。来年以降は変更があるかもしれません。
  • 個人の確定申告を想定しておりますので法人の方は注意してください。

公式サイトで欲しい情報を見つけるのが難しく、全体像を把握するのが大変だったので、誰かの助けになればなーと思いながら書きます。

e-taxとは

e-taxとは税金関連の手続きをwebで行うことができるシステムです。所得税の確定申告をはじめ、申告・納税・届出などをPCやスマホから行えます。

公式のトップページはこちらです。
【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)

e-taxできる期間

e-taxは1年中使えますが、稼働時間が時期によって異なるようで、通常期だと基本的に土日祝は受け付けていないみたいなのですが、確定申告期は土日祝も24時間稼働になるとのこと。ただし、2020年のの確定申告期間は2/17〜3/31ですが、e-taxは1月から土日祝も稼働していたり、変則的な曜日もあるようなので注意が必要です。

詳しい稼働時間はこちらをどうぞ。
e-Taxの運転状況・利用可能時間|e-Tax

ちなみに、通常の申告開始日の2/17以前にe-taxで申告してもちゃんと受領されるみたいです。これについてはe-taxのページでは記述を見つけられませんでしたが、こちらのブログで税務署に問い合わせて2/17日付けで受領してもらえるとの回答を得られたとのことです。
e-Taxでいつから申告できる?電子申告の提出可能期間・稼働時間

Macで使えるアプリケーション

e-tax用のアプリケーションは2種類用意されていて、

  • e-taxソフト」というWindows用アプリ
  • e-taxソフト(Web版)」というブラウザで動くWebアプリ

があるのですが、Macの場合はe-taxソフトは使えませんのでWeb版一択となります。

Macで必要な動作環境

OSのバージョンとブラウザのバージョンに制限があるので注意が必要です。

推奨環境はこちらです。最近Catalinaも追加されたみたいです。
【確定申告書等作成コーナー】-ご利用ガイド

ちなみに僕はOSは「10.14 Mojave」、Safariは「12.1.2」を使いました。Safariのバージョンの一番最後の番号が異なるからか「推奨バージョンではない」旨の警告が出たのですが、申告はできました。

利用前に用意するもの

まずe-taxを利用する前に用意するものを説明します。利用方法が2020年から変更されたので注意が必要です。2つの方法が可能になり、それぞれ必要なものが異なります。

詳しい情報はこちらです。以下でざっくりと説明します。
e-Tax利用の簡便化の概要について|e-Tax

従来の方法

従来はまずマイナンバーカードを取得した上で、e-taxの開始届出書を提出し、ID(利用者識別番号)パスワード(暗証番号)を入手する必要がありました。なので、

  • マイナンバーカード
  • カードリーダー
  • IDとパスワード

が全て必要でした。2020年度からはこちらのやり方が簡易化されました。

新しい方法① IDとパスワードを使うやり方

マイナンバーカードは不要です。税務署に行き、対面で本人確認の上、e-taxの開始届出書を出し、IDとパスワードを入手します。なので、

  • IDとパスワード

のみでログインすることができます。ただし、こちらの方法は「マイナンバーカードとカードリーダーが普及するまでの暫定対応」と公式サイトに書いてあるので将来的には廃止されるかもしれません。

新しい方法② マイナンバーカードを使うやり方

マイナンバーカードがある場合、開始届出書は不要になりました。なので、

  • マイナンバーカード
  • カードリーダー

があればログインすることができます。僕はこちらの方法でやりました。マイナンバーカードの申請には1ヶ月程度時間がかかるので注意が必要です。

カードリーダーはどれを使ったらいい?

どれ買ってもそんな違いはないとは思うんですが、かなり古い製品とか、ちょっとチープっぽい製品も多くてちょっと迷いました。

ちなみに僕はレビューを見てこちらのRocketekというメーカーの製品を買ってMacに繋いだだけでちゃんと動作しました。 www.amazon.co.jp

e-taxを利用開始する

申告の前にいくつか準備が必要です。ここが情報が分散していて一番難しいです。

事前準備

Safariの拡張プラグインなどを事前にインストールする必要があります。こちらのページの「Macintoshをご利用の方」から必要なデータをダウンロードし、手順書に沿ってインストールしてください(Macintoshって久々に聞いたな…)。
e-Taxソフト(WEB版)を利用するに当たって|e-Tax

IDとパスワードを使うやり方の場合

特に特別な準備物はないみたいです。僕は今回やっていないのですが、確定申告書等作成コーナーから直接「作成開始」すれば良さそうです。
【確定申告書等作成コーナー】-作成コーナートップ

マイナンバーカードを使うやり方の場合

更に事前準備が必要です。細かい手順はこちらのページの「マイナンバー方式」を読みましょう。
e-Tax利用の簡便化の概要について|e-Tax

結局まずは「利用者識別番号」をゲットする必要があるみたいです。ID/パスワード方式におけるIDになる番号ですね。すでに前年度などに取得している場合は使い回せて、今回が初めての場合はまず登録が必要のようです。

上記のページのリンクから飛べるこちらの「利用開始方法(利用者識別番号をお持ちでない方)」というPDFから見れるのですが、まず「受付システム ログイン」画面とは…?というところでつまづきました。
https://www.e-tax.nta.go.jp/kanbenka/mynumber_image2.pdf

わからなすぎて結局「e-tax 受付システム ログイン」でググったら出てきました。
国税電子申告・納税システム-SU00S010 認証

サイト内からだと「確定申告書作成コーナー」のサイドバーにある「メッセージボックスの確認」などから飛べるようですね。難しすぎる。

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その後のステップで「納税用確認番号」という番号を入力する欄があり、意味がわからず苦戦しましたが、任意の6ケタの数字で良いようです。これが暗証番号になるもよう。あれ、結局IDもパスワードも必要なんですね…?
納税用確認番号の登録方法を教えてください(初めて受付システムにログインした場合。)。|e-Tax

一度利用者識別番号を登録すれば、上記のログインページからログインできるようになります。ただし、こちらの「受付システム」からは確定申告書の作成はできません。現在の受付状況やメッセージボックスなどが見れるだけのようです。

確定申告書の作成は「確定申告書等作成コーナー」から行います。

申請

ここまで来れば後は確定申告書を作るだけです。ただし、個人の方はここで「e-taxソフト(Web版)ログイン」というボタンを押してしまうとダメです。こちらは法人用のようで、個人の方は「確定申告書作成コーナー」というボタンがあるのでそちらを開きましょう。 【確定申告書等作成コーナー】-作成コーナートップ

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あとは手順に沿って入力していけば申請できて、そのまま税金の支払い方法を選んで支払いできます。

困ったこと

記入途中の申告書を途中でデータとして書き出して保存する機能があるのですが、書き出しはできたのですが読み込めませんでした。読み込み時には「ご利用のブラウザでは、マイナンバーカード方式によるe-Taxをご利用になれません。」という表示が出てエラーになりました。

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おわりに

確定申告は初めてだったのですが、申告書を作って無事に納税することができました。公式サイトが迷路で、同じような情報が色々なところに書いてあったり、古い情報が混ざってたり、とにかく必要な情報にたどり着くのが大変で何時間もかかってしまいました。なので、「ここに書いてあります」というざっくりしたロードマップがあるだけでも意味があるかと思い書いてみました。参考になれば幸いです。